2024年11月から月に10日ほど、中高一貫校の学生寮に泊まり込んで、子ども達と一緒にご飯を食べたり遊んだり対話したりする仕事を始めました。
その為に佐賀県へ引っ越したのですが、4月以降あなたとは契約更新しませんと校長から言われましたので、佐賀で失業した思い出としてこの生活の持ち物達をまとめておきます。
月10日間寮に泊まり込む仕事のカバンの中身

自宅から寮へ持っていくものを並べてみました。
替えの衣類
基本はデニムにパーカー、ダウンベストという格好をしていて、それ以外のインナー系を毎日洗濯しています。
寮では洗濯機が使えるので、着ているものと別でもう1セット持って行けばOK。
- 冬用肌着
- ロンT
- パンツ
- 靴下
- レッグウォーマー
- ハンカチ
は毎日洗って使い回しています。





寝る時の衣類

勤務期間は冬だったので、スウェット上下と腹巻きを持って行きます。
使用しているのはパタゴニアのフィッツロイ・アイコン・アップライザルシリーズのスウェットシャツとパンツ。裏起毛になっていて暖かく動きやすい。同じ色のスウェットを上下で着るのに若干抵抗があるので、色違いにしています。
腹巻きは、奥さんが妊娠したのをきっかけにお腹を冷やさないように使い始めたところ「腹巻きいいよ」ってなったので、自分でも導入して冬の間は睡眠時に使用しています。お腹が冷えないと調子も崩しにくい。
タオル類

ボディタオルと温泉タオルを一枚ずつ。
エシカルハウスのボディタオルは、石けん不要なのでお湯で濡らして全身を擦るだけ。アメニティ不要なぼくのような人にピッタリ。
温泉タオルは蚊取り線香で有名なキンチョーがLOFTとコラボしたやつ。朝の洗顔から夜の風呂上がりまでこれ1枚でOK。濡れたタオルは硬く絞って部屋に吊るしておけば、寝る時の乾燥対策にもなる。家でも旅先でもこの2枚あれば事足りています。

ジムウェア

勤務期間中は16時から翌朝9時まで拘束されるので、朝の勤務が終わったらジムへ行きます。
アメニティ類
- 歯ブラシ:エチケット
- フロス:やらないとか信じられない
- 葛根湯:調子悪くなりそうな前兆の時に飲む
- 龍角散:喉やられた時に飲む
- ロキソニン:頭かち割れそうな時に飲む



これらをソロツーリーリストの巾着に入れています。歯ブラシは無印良品の歯ブラシケース。

紙類
- 10年日記:毎日日記を書く
- 怒らないこと:毎日読んで怒らない人間になります
- 何か本1冊:図書館で借りている本を暇な時に読みます
- メモ帳とペン:ポケットに入れてある

ガジェット類
- MacBook Pro:14インチ
- 外付けHDD:Transcendの4TBのやつ
- USB Type-Cケーブル:Ankerのやつ
- Lightningケーブル:Ankerのやつ
- 充電器:Appleのやつ(変えたい)
コンパクト・高出力がウリでお気に入りだったRAV POWERの充電器が壊れたので、Apple純正のものを使っているのですが、如何せんデカくて重たい。ケーブル類は以下で統一してスッキリさせたい。



ほしいものリストに入れてあるので、誰か応援してください。
KINTOのTo Goタンブラー

勤務中に白湯やお茶飲んだりするのに使う。あと自宅を出る際は、ミルクティーを淹れて持っていく。車で片道30分弱の通勤なので、おいしい飲み物があると楽しい。持ち運びできるタンブラーは本当便利。買ってから丸3年経ちましたが、使わない日はないくらい日々の生活で共にいます。
タイガー魔法瓶

水分補給用の水筒。自宅の浄水器で水を入れて行って、生活中は食堂の浄水器で補充しながら水を飲んでいます。水分補給大事。
NIKEのサンダル

寮内で履く用。以前部屋で履いていたやつですが、今は自宅では裸足生活なので寮生活で使っています。終わったら、自宅の縁側から外へ出る時に使おうと思います。左右あべこべの色がポイント。

ブレインスリープの枕

寮生活中は、備え付けの布団で寝るのですが、勤務初日に首を激しく寝違えましたので、お気に入りの枕を持参しています。
この枕にしてからの2年間で1度も寝違えを起こしていないので、今後もお世話になること間違いなし。

三種の神器

- 財布
- iPhone
- カメラ
佐賀に来てからはキャッシュレス非対応なお店に出会う率が増えたので、古銭入れも持ち歩いています。


カバン

これらの持ち物をブルイクのアスリートタンク40とBRIEFINGのデルタマスタートートに詰めています。
主に寝泊まりに必要な生活品をブルイクに、仕事道具をBRIEFINGに入れています。夏ならトートバッグ一個で収まりそうなのですが、寝巻きの用意されていない冬の宿泊は衣類が嵩張るので、40Lくらいのバックパックがあるとやはり安心。
収納するだけならブルイクに全て収まるのですが、寮監室に荷物置きながら、受付で作業したりするとなると、カバン一つではやや不便なので、あえて2つに分けています。


ここでの学びとこれからどうするのか
パッキングと関係ないですが、この仕事での学びもまとめておきます。
対話は時間がかかる
ぼくが関わった寮はダイアログハウスと名付けられており、名前通り対話を大事にしようとしている場所でした。しかし先生という肩書きもなく、成績や進路指導などの利害関係もなく、知名度も華々しい経歴もないただのおじさんがいきなり行っても、相手に対話の準備ができていることばかりではありません。
ぼくが逆の立場だったら、別に話したいとも思わないだろうし、必要以上に関わろうとはしないと思う。それでも日々丁寧に声をかけ続けることで、少しずつ距離が縮まっていく。
縮まったと思っても、寮生側に何か不都合があれば、すぐにその距離は開いてしまうような脆い関係性の中で、どうしたらより善い関わりができるのか?を考え続けることは鍛錬でした。
やったことに対して即効性がない分、じれったくて辛抱が必要な場所。今できることすらやっていないように感じましたが、人が変わって行くペースはそれぞれ。そしてそんな人が暮らす集団や社会が変わって行くのは、やはり時間を要するのだと痛感しました。
それをあっという間に変えるには、圧倒的な熱量で引っ張り続けることで実現できそうですが、これは後述する主体性を育むことと矛盾しそうな感じ。
人を変えようとしない
その中で感じたことの一つに、人を変えようとしないということがあります。よく「寮生にどうなってほしいか?」「自分はどんな影響を与えるのか?」と聞かれることもありましたが、今となっては別にただ元気でいてくれればいい。どうなってほしいとか、こちらが願うのは勝手だけど、押し付けるのは違う。
人のいい部分を見つけて認知することで人はもっと輝くと思うけど、その認知が歪めば、関係性によっては相手は本音ではない演じた自分になって行くことだってある。
認知の歪みとは、その人自身を見るのではなく、認知する側のこうなってほしい、こうするべきだ、を伝えているにすぎない事例。よく「あなたのために言っているのよ」と激しい教育ママが自分の思想や過去の成功事例を押し付けているようなあれ。
人を変えるとかどうなってほしいと願うのではなく、どう思っているのかをただ聞く。聞くためにそこにいる。願いは自分の中ではなく、相手の中にある。これを忘れてしまうと、自分の価値観を押し付けているにすぎない。
主体性を育むことは難しい
働くにあたって、主体性と自主性の違いをよく叩き込まれました。そしてここは主体性を育む場であるということでした。
主体性の育成は難しく、少し間違えばワガママ坊主を育てる無法地帯になりかねない。いや現にそうなりかけています。
一度伝えたことが何度もできない、守られない。これは理解力のなさではなく、人間関係の薄さを表している気がします。言われたことはわかっているけど、守りたくないやりたくないことは相手を見てやらないという選択をしていると思う。
相手を選んで態度を変えるのはよくないなって思うけど、それを強制しようがない。相手を選んでなめた態度をとってくるやつに、こういう態度で接しなさいというのは主体性ではなく自主性を育てていることになるからです。
じゃどうやって主体性を育てていくのかを観察しましたが、結局はどこかで大人が大人都合のルールを作り、子ども達に制限を設けて自主性と主体性が混在している感じ。もしくは主体性と言う言葉を盾に、何もしようとしない超保守的な大人も多い。
結局は大人が管理しているとは言わないけど、そのルールは曖昧で意味不明で、誰のためかもわからず、子ども達は主体性をなかなか発揮できず、大人が決めたルールの中で楽しむしかなく、大人は大人が決めたやり方に矛盾や工数が多すぎて疲弊している。そんな印象でした。
総括
多感な思春期の子ども達と関わる上で大切なことは、聞いてもらえているという実感を持たせることな気がします。表向きだけいい言葉を使ってすごいことやった気になっていても、大人が子どもの声を拾えていなかったら、より良いやり方に変えようとしなければ、そこにいる子どもたちが犠牲になっている。
自分が上に行くこと、自分の立場を守ること、起きてもないリスクばかり想定して何もしないことばかり考えて現状を変えようとしない大人に対しては、本当は子どもたちが束になってかかっていけるのが一番いいと思いますが、それができることばかりでもない。
だから子どもたちの先頭に立って戦う姿を見せ、味方であることを伝え、現状を常に変えていかなくては、子どもたちだってこの大人を信じて大丈夫なんて思うはずがないと思ってやってきましたが、先に打ち切りを宣告されゲームセット。
これからどうするのか
旅に出ます。人と何かをすることに、また疲れてしまいました。人と何かやるなら、同じくらい本気の人とやりたい。本気じゃない人の相手をしているほどこの人生は暇じゃない。
今後は再び自分のペースでブログを書きながら、行きたい場所へフラッと行ってゆっくり過ごします。
まとめ
ということで10日間の寮生活の持ち物の最終形態はこんな感じ。この持ち物を持って行く仕事も、本日最後の勤務を終えました。
ここでの出会いと学びに感謝して、ぼくはまた別の場所へ行きます。ありがとうございました。
お仕事お疲れ様でした!
個人的に佐賀でのお仕事がどんな感じか気になっていたので、学びの部分を書いてくださって嬉しいです。
またコメントします!
コメントありがとうございます!この経験を糧に、また精進していきます!