「カンボジアって物価安いんでしょ?」「月いくらで暮らせる?」とよく聞かれるので、改めてまとめてみました。
カンボジアの生活費に関する内容はこれまでも何度か書きましたが
- 日本とカンボジアを行ったり来たりしながらゲストハウスに泊まり込んだり
- 機内持ち込み手荷物一個でやって来て一人暮らししていたり
- 飲食店やりながら暮らしていて食費が不明確
など、以前はライフスタイルに偏りがありすぎました。
しかし2021年1月〜3月は飲食店事業を一時休業してずっと家におりましたので、割と大衆的に参考になるデータかと思います。
カンボジアで暮らす1ヶ月の生活費
我が家の生活費は月800ドルです。これで大人二人と猫一匹が暮らしています。
800ドルの大まかな内訳は
- 家賃:200ドル
- 光熱費:50ドル(変動あり)
- 食費:250ドル
- 通信費:20ドル(Wi-Fi、スマホ)
- 猫:10ドル(エサ、砂)
食費の中に外食代は含まれていません。残りの300ドル弱で遊んだり、日用品を買い足したり、バイクのガソリンを入れたりしています。
めでたいことが続いて足りなくなったり、必要な物を買い足したくなれば追加でお金をおろしたりしますが、だいたいいつもこんな感じ。
家賃200ドル
2019年12月に引っ越したアパートに住んでいます。
契約当初300ドルだった家賃は、コロナによる影響が出始めた2020年4月に50ドル値引き、契約から1年経った更新時に「住み続けてくれるなら」とさらに50ドル引きになりました。
この家は大家さんが特によくて、変に干渉してくることはないですが、困ったことがあった時は言えば即日か翌日中には対応してくれます。優しい。
光熱費50ドル
特に我慢せず暑ければエアコンをつけるし、洗濯物がめんどくさい時は乾燥機まで使います。変動はありますが、月50ドル見ておけば足りないことはないかなって感覚。
家にいることの多かった1月から3月の光熱費は以下の通り。
- 1月支払い分:電気24ドル、水道8.19ドル
- 2月支払い分:電気36.5ドル、水道0
- 3月支払い分:電気38.25ドル、水道8.82ドル
2月の水道代が0なのは、建物全体のポンプが故障して水道メーターが正確性を失ったからです。こういうトラブルが起きた時は、我が家の大家さんはだいたい「今月はいらない」と言ってくれます。こんなことが起こる方が稀ですが、ありがたい。
家の契約で電気代は$0.25/kw、水道代$0.63/㎥と決まっています。これは建物や地域によって多少異なりますので、契約の際に大谷さん確認してみてください。
物件によっては水道代が固定の場所もあったりします。
食費250ドル
大人二人が家で食べたい物を食べるとこのくらいの予算。
たまにホームパーティーをクオリティ重視に振り切ると予算オーバーしますが、毎月250ドルを目安にしていれば無理なく我慢なく無駄なく食を楽しめるなって感覚です。
買い物はアンコールマーケット、キムマート、オールドマーケットですることがほとんど。たまにマクロへ出かけたりもします。
たった数年前と比べても手に入る食材の幅が広がっていて、食が楽しみやすくなっているように感じます。ありがたい。
通信費20ドル
Wi-Fiはアパートに共用のルーターがあったのですが、遅すぎて仕事にならんので我が家専用の回線を契約しました。契約時に半年分まとめて払ってしまってあるので月払いではないのですが、1ヶ月あたりにすると15ドル。
加えてスマホはSMARTというキャリアのものをプリペイド式にチャージして使っています。一週間1ドルなので、月で4〜5ドル。格安SIMならぬ爆安SIMです。
彼女は昨年SMART SHOPでiPhoneSE第二世代を買った際に1年間の無料SMRATチャージの特典をもらっているので、もう少し一人分の通信費で暮らせます。
猫10ドル
猫のエサとトイレ用の砂がだいたいいつも2ヶ月でなくなって買い替えます。その合算が約20ドルほどなので、月当たり猫費用は10ドル。
出かけることが多くてかまってあげられない日が続いたり、何かめでたい日があったりするとチュールみたいなの買ってしまいます。かわいくて仕方がない。
カンボジアの生活費に関して
カンボジアでの生活に関して、聞かれそうなことをもう少し補足的に書きます。
生活費はどこから?
我が家の生活費は、円で稼いだ日本の口座から毎月クレジットカードのキャッシングをしてドルを引き出しています。
効率や為替の相場的にこのやり方がいいのかわかりませんが、ぼく単品ではカンボジアでお金を生み出していないので、これが一番やりやすい。
生活費が余ったらカンボジアの銀行口座にドルのまま貯めていく流れ。金利がいいのが魅力。
店の売り上げは?
店での売り上げはドルのままカンボジアの銀行口座に入れておいて、店の家賃の支払いや毎年のビザ、ワークパーミット、ビジネスライセンスの更新など、まとまったお金がかかる時に使います。
銀行口座はABA銀行とプノンペン商業銀行(PPCB)の二つを持っていて、あまり触らなくて済みそうなお金は金利のいいPPCBへ、日常的に支払いに使うお金はQR決済などが便利なABA銀行の口座へ入れたりと使い分けしています。
日用品とかどうしてる?
特にこだわりがなくて現地で買えるものは現地で購入。日本でしか買えないものは日本でまとめ買いをしています。
ここ1年ほどは日本へ帰れていなくて、日本で買い込んできた日用品が底を尽きそう。以前なら2〜3ヶ月に一度帰ったり、旅行で来る友人などに事前に送りつけて持ってきてもらっていましたが、現在はそれも不可能。そんな時はBuyeeという代理購入サービスを使えば手に入れることができます。
まとめ
こんな感じで暮らしています。カンボジア移住をお考えの方の参考になりましたら幸いです。
800ドルしかかからないと考えるか800ドルもかかると捉えるかはその人次第。そして800ドルだけかけて暮らすのか、800ドルしかかけられずに暮らすのかもその人次第です。
物価は確かに低いですが、何でもかんでも安いわけではありません。安く済ませることが正義でもないし、高いものが必ずしもぼったくりではありません。自分なりの必要さを見失わず、快適さを損なわず、これからも二人と一匹で楽しく暮らしていけたらいいですね。
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