
2020年上旬に我が家にやってきた大五郎くん。
一度ケツから虫が出たくらいで、その後は大きな病気やケガもなく今年で3歳になります。
大五郎くんが生まれてからずっとコロナな世の中でした。
いろんなルールが急展開で決まることを目の当たりにしたことで、いつどこでどんな理不尽なルールに巻き込まれるかわかりません。
暮らしやすくて住み始めたこの街が、もしかしたら急に暮らしにくい街になるかもしれない。
今までならそうなった時にすぐチケット買って脱出すればよかったのですが、猫がいるとそうもいきません。
飼った以上は人間都合では置いていけねえ。
ということでいつでも連れ出せる準備を進めておりました。
カンボジアで保護した猫を日本へ連れて帰るための準備

今回の記事では、海外で保護した猫を日本へ連れて帰るための準備編をまとめました。
実際に連れて帰った「実践編」は別記事でまとめてあります。
1.マイクロチップと2回以上の狂犬病予防注射
海外で保護した猫を日本へ連れて帰るために最初にする準備は
- マイクロチップを装着する
- 狂犬病予防注射を2回以上接種する
となります。
シェムリアップの動物病院にてマイクロチップを装着し、1回目の狂犬病予防接種をしました。
その1ヶ月後に、2回目の狂犬病ワクチンを接種します。
ここまでがファーストステップ。
かかった費用はマイクロチップに20ドル、狂犬病予防接種が1回8ドルでした。
シェムリアップでこういったことに対応してくれる動物病院はここです。
2.狂犬病抗体検査
2回目のワクチン接種後に採血をし、その血清と獣医さんの署名入り検査申請書を日本の検査機関へ送ります。
海外から犬の血清を送る場合は検疫が必要になりますが、猫は不要です。
通常EMSやDHLで送ることになると思いますが、我々は運良く日本へ一時帰国する友人がいましたので、規定に準拠した三重包装の状態で友人に血清を預けて日本到着後に送付してもらいました。
検査機関からは「温度変化によって血清の状態が悪くなると適切に検査ができないことがある」と言われていたので、保冷剤を詰めこんでおいて友人にはクール宅急便で送付をお願いしました。
血清を送る検査機関はどこでも良いわけではなく、農林水産大臣指定の検査施設になります。
詳細は以下の通り。検査には事前の申し込みと検査費用の振り込みが必要になります。
検査費用は13,000円でした。
抗体価が認められると証明書が発行されます。
抗体価が認められる数値だった場合は、採血日を0日として180日以上待機が必要になります。
その後、採血日から2年間の間は猫を連れて入国することが可能になります。
輸出前待機(180日間)

抗体価が認められる(0.5IU/ml以上)と、送付した申請用紙に有効期限が記されて戻ってきます。
これはコロナの影響でカンボジア宛のEMSが止まっていたので、海外の住所へは送ってもらえず、一度日本へ取りに帰りました。
また、抗体価が有効であってもすぐに入国できるわけではありません。
採血日を0日として180日以上は待機しなくていけないからです。
検査結果の有効期限は採血日から2年以内となっているので、2年を超える場合には再び抗体検査が必要になります。
カンボジアで保護した猫を日本に連れて帰る条件まとめ

ここまでを一旦まとめると
- 1回目の狂犬病予防接種から日本に到着するまでの間、予防接種の有効免疫期間が1日も途切れずに追加接種していること
- 2回目の狂犬病予防接種後の狂犬病抗体検査のための採血日を0日として180日以上待機していること
- 指定の検査期間で狂犬病抗体検査が行われ、抗体価が0.5IU/ml以上であること
がカンボジアで保護した猫を日本へ連れて帰るための条件になります。
我が家は今ここで止まっています。
抗体価も有効で採血日から180日経過していますが、実際に帰国予定はないからです。
来月で狂犬病予防接種の有効免疫期間が切れてしまうので、その前に再度接種予定。
実際に日本へ連れて帰るまでの行程は、今後ことが進み次第追記しますので、今回は準備編としてここまで。
もっと先のことまで知りたい!という方は動物検疫所の公式HP内にある「犬・猫を輸入するには」をご覧いただくと、わかりやすいと思います。
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