始まりがあれば、終わりがあるように。
出逢いがあれば、別れがある。

昨日まで手伝ってくれていた匠さんは午前中のフライトで帰国。チケット破ってください。

今日は、カンボジアの小学校建設を長いこと手伝ってくれていた、しゅういちとくるみが最終日。何となく寂しい朝。
朝から腹痛を訴える遙も意地の参加。

ぼくのバイク(代車)はついにエンジンがかからなくなり、今日もトゥクトゥクに乗って行くことになった。

この2人とこの道を走るのも今日が最後。
本日の建設現場

建設現場では、昨日到着した屋根の資材の一部が取り付けが進められていた。

ぼくらは、最後の教室の教壇をつくる。
レンガ、モルタルを効率良く準備。
慣れたメンバーで動くと早い。チームワーク抜群。

瞬殺。

そんな中、屋根に登っていたホンさんから声がかかる。
ホンさん「しゅういち!上に来て手伝って!」
ぼくは下でモルタルを練りながら「しゅういちの最終日の作業が屋根か!達成感あるだろうな…」と思っていた。
そしたら、しゅういちがぼくの所へやって来た。
しゅういち「誰か上に登って屋根手伝うらしいっすよ!」
ぼく「おめえだ!」

コアラに似ているくせに、高いところが苦手なしゅういちは完全に登る気なし。

ってことで仕方ない。ぼくが登る。

足場約20cm、命綱なし、下コンクリという手汗、脇汗、ケツ汗MAXの状態で下から運ばれる屋根の資材を取り付ける。

これがまた重いんだ。

そして風が強いんだ。

揺れる揺れる。
普段は朝しか風が強くない現場も、今日は1日風が止まなかった。

多分、風がなくなったら緊張感なくなって、調子にのって痛い目見るから、油断すんじゃねー!ってことをお天道様は言いたかったんだと思う。

半日で約半分ほどの骨組みの取り付けに成功。

途中くるみとしゅういちが登ってきて一緒にタバコを吸った。それだけで泣きそうだった。
「よう、こんなとこで作業してますね」いや、最初に誘われたの、君ね。

ええ眺め。

高所恐怖症のしゅういちが精一杯頑張った写真がこちら。

昼は、みきが差し入れてくれたプレア・ガーデンのお弁当。
しゅういちの食べたいものリストに、みきが応えてくれた模様。これはうまい!
引き続き、日帰りで学校行くときは毎日頼みたいくらい。

午後から残りの半分の骨組み設置して、昨日作った別の教室の教壇の中に土敷き詰めて本日の作業は終了。

屋根の骨組みが出来あがった!

教団の中の土入れも完了!

しゅういち、くるみ。本当に長い間、手伝ってくれてありがとう。お疲れ様。
2人がいつも近くにいてくれて、本当によかったよ。

一緒に壁にメッセージ書いて、涙溢れる最後のお別れ。

くるみは、「最後じゃないんで書きません」って意地張っていた。

ホンさんとロムさんも、明日から2人が来ないから作業の手を止めてすごい寂しそうに降りてきた。
しゅういちと肩を組みながら歩いて、片手で涙を拭うホンさん。
ホンさんはずっとクメール後でしゅういちに何か言っていて、もちろんぼくらは全て理解できるわけではないのだけど、どんなことが言いたいのかはなんとなく伝わるから言葉って不思議。
言葉が理解できても通じない時だってあるのに、わからない言葉同士でも伝わる時がある。

そして一人遠くにポツンと座って、学校を眺めながら泣いていたくるみ。
大学生の頃、学校という枠を出て何か興味ある活動に飛び込んで、そこが大好きになって涙を流すなんて経験したことありますか?ぼくには野球しかなかった。
それをいきなり学外へ、国外へ飛び出して来たこの経験はずっとこの先、くるみの財産だよ。

涙が止まらないのは想いの強さの証。今までの作業の一つ一つに2人の愛情が詰まっていて、こみ上げてきたものがあったんだな。

しゅういち、くるみ!楽しい毎日をありがとう!!
またいつでも帰っておいで。大好きだぜ、2人とも!

そんな感じで、涙涙のしゅういち、くるみの最終日でした。

ってことで、今夜は飲むぞーーー!!!

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