
ちょっと仕事でうまくいかないことがあって、特にチームでやっている仕事なもんだから、うまくいかない原因が他人の意見で決定した物事だった際に「ほら、言ったじゃん!」「俺の言うとおりやっておけばこうはならなかったのに!!!」と思うことが多々ある。
そんな時に誰かから「なんでこうしたんだ?」と問われれば、いや俺はこうじゃないって言ったんですけどねと言いやすいという側面もある。他責だ。
他責は楽だと思っていた。人のせいにすればいいし、自分の頭で考える必要もない。
本当にそうだろうか?
今回もそんなようなできごとがあって、朝から頭を抱えた。感情の処理が追いつかず、やっぱ自分の意見を押し通すべきだった…と悔いた。
で、1人部屋にこもって紙に色々書きながら問題の本質や自分の感情などを言葉にしていたらあることに気づいた。
俺は自分が正しいと思いすぎじゃね?
もちろんその時々で正しいと思う判断をして行動をしている。だけどそれが必ずしも、自分はいつだって正しいかどうかは別問題である。正しいと思ってやったことが、ある場面では正しくない場面があるからだ。
それなのに自分が正しいと思い込むのは乱暴だと思った。その思い込みが、他人を否定し、拒絶し、自分を正当化して守ろうとする愚かな行為につながるとも思えた。
愚かな行為というのは、後になってあれは愚かだった…と気づくことが多い。人はわざわざ「愚かなことをしよう」と思って行動しないからだ。だからその時はそれが愚かだと思わず、むしろ正しいと思ってその選択をする。
今回でいえば、人のせいにして「俺はこうじゃないと言ったんですけどね」など言いながら、自分を正当化して正しいと思い込む行為がそれに当たるかもしれない。
でも今回はそれをしなかった。それをしてもいいことがないと思ったからだ。
そもそも「俺の言った通りにすればよかった」と本当に思うのなら、なぜその意見を通すまで事前に戦わなかったのか?という疑問がある。
誰かの意見に対して、自分はそうは思わないけどまあもうそれでいですよ、と匙を投げておきながら、いざ問題が起きてから「ほらやっぱりね」としゃーしゃーと言い出すのは誰でもできる。
やっぱりそうなると思うなら、もっとそうなる前から自分の意見を大切にすべきである。
それでも自分の意見を通し切れる時ばかりでもない。それは人が集団で生きていれば必ずどこかで人の意見で生きていかなくてはいけない瞬間もあるからだ。
だけど肝心なのは、人の意見に従うにしても納得した上でそっちに行くのか、それとも話し合っても無駄だと諦めて賛同もしていないのにその場を流してしまったのかの、どちらで自分が生きているのかということ。
そしてそのどちらも実は自分が決めているのである。
とことんやるか、早々に諦めるか。これは過去の自分が決めたこと。
とことんやった上で、自分の意見とは異なる方になったとしたら、もう後は結果は求めない。やるだけやって、考えるだけ考えて決めたのだから、それでいい。
それでもし思った結果にならなかったとしたら、その時に対処すればいい。それが誰かに迷惑をかける結果になってしまったなら、誠心誠意謝ればいい。
謝れないのは、そこに向き合わずに自分が当事者として直面させられるから、素直に非を認められず頭を下げられないのだ。
これを決めたのは俺じゃないのになぜ俺がこんなこといわれなくてはならんのだと思ってしまうから。
そこには必ず怒りがある。要するに他責にすると、怒りと共に生きていかなくてはいけなくなる。
自分の頭で考えず、他人のせいにしていれば表面上は楽かもしれない。だけど、その根底には必ず不平不満があり、怒りが沸いている。怒りと欲張りは身を滅ぼす。
先述した通り、賛同もしないで人の意見に匙を投げても、それも自分が決めたことなのである。とことん話し合わないと決めたのは自分である。
その過去を見て「思い通りにいかなかったけど、自分はベストを尽くせた」と胸を張って言い切れるだろうか。
つまるところ、自責で生きていくと言うのは自分のせいにするということではなく、自分のベストを尽くすと言うことなのだと思う。
自分が思うようにやるだけやったのだと堂々と言える時、結果はあまり気にしていない。思い通りにいかなくても「これだけやってダメだったなら仕方ない」と晴れ晴れと思える。
そう思えない時はきっとどこかでベストを尽くしてはいない。ベストを尽くしていないのに、思い通りの結果を得ようなんて思ってはいけない。
ベストで生きていない人間が、自分を守ろうとして人のせいにしたって惨めなだけである。
自分を守ろうと思う時点で誰かに勝とうとしている。責められないように負けないように戦う。競争している限り、勝ち負けがつく。負けたら悔しい。負けない方法は勝とうとしないこと、競争しないこと。
競争するなら過去の自分とだけでいい。
他責で生きているうちは怒りや不安を手放せない。だから実は自責で生きていくことが一番楽なのだと思った。
Do our best!!!
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