カンボジアに小学校を建てたその後に建てっぱなしは普通のことだと思う話

4年ほど前にカンボジアに小学校を建てました。

たまに「カンボジアに小学校を建てるだけなら建てない方がマシ」みたいなことを言う人がいるからなのかわかりませんが、「私もカンボジア小学校を建設したいのですが、建設後の維持費はどうしていますか?」という質問がよく寄せられますので答えます。

結論としては「国が運営しているので維持費は不要」です。

ぼくは見守っているだけ。

カンボジアに小学校を建てている様子

カンボジアに小学校を建てっぱなしにするのが悪みたいな話

なんでそう言われているのかわかりません。

大体は建てたらそこで終了だと思います。

国が運営する

公立なのか私立なのかによって異なると思いますが、公立であれば国が運営することになるので建てた後はもう何もすることなしです。

国という表現が正しいかわかりませんが、学校所在地の管轄である教育省の人とかがやってくれますので大丈夫です。

やらなくていいというよりやっちゃダメな領域。

むしろ勝手に関われない

当たり前のことを言いますが、建てた本人だからって何でもありなわけではないです。

建てたらそこで任務終了で、建った後は部外者。

死ぬまでその地域で崇められる存在になるとか幻想だと思います。

そういう扱いをしてくれる人たちもいるかもしれませんが、ぼくは行く度に子ども達にカンチョーされています。

たまに関係者でもないのに校舎に入って写真撮っている人がいたりするとか聞きますが、日本でそんな人いたらやばくないですか?

ぼくが保護者なら恐怖を感じる。

よくある勘違い

○→北川勇介=カンボジアに小学校を建てた人
×→北川勇介=カンボジアの小学校の偉い人、校長、理事長、先生、アイドル

学校経営もしていませんし、現地で教育活動もしておりません。

運営したいなら私立とかどうでしょうか?

自分で学校運営したり教育活動に参画したいなら私立にしたらいいんではないですかね?

この辺は詳しくないのでアドバイスできませんが、私立学校の運営者になればもっと具体的に関わりたいと思っている人にはいいかもしれません。

その分、認可とったり先生探したり給料保証したりするのも大変だと思います。

ボランティア団体やスタディーツアーに参加しましょう

いきなりそこまでの資金や見通しが立たないけど、現地の教育に関わりたいならボランティアを受け入れている団体とかに申し込みをしたり、ツアー会社とかのスタディーツアーに参加したらいいと思います。

要するにお金を払って体験を買う感じ。

もちろん自分の思い通りにはならないことも多いと思いますが、間違いなく安心して体験はできるはず。団体の人がどうして現地にいるのかとか、どういう思いでやっているかも聞けるので貴重な体験です。

無料でできるおすすめの海外ボランティアはありますか?

こちらもよく聞かれる質問。

ぼくが住んでいるカンボジアでは思いつかなかったので、実際に体験したこちらがおすすめ。

インドの死を待つ人の家

一旦まとめ:カンボジアに小学校を建てたら終了

一旦ここまででまとめると

  • 小学校を建てるまでが学校建設
  • 建てた後は基本的に国にお任せ
  • 資格もないのに変に介入しようと思わない
  • 変に介入して公立の認可取り消されたりしたら子ども達に迷惑

なので、建てっぱなしなら建てるなみたいな言い方されますが、個人的には建てっぱなしは普通のことだと思います。

至る所にボコボコ建てまくろうとは言いませんが、必要があれば建てたら学校に通える子供たちが増えます。

カンボジアの小学校建設に関する打ち合わせ

カンボジアに小学校を建てっぱなしなぼくのその後のこと

カンボジアに建設した小学校の子供達と北川勇介

ここまで読むと、では一体ぼくはカンボジアで何をやっているのか?学校支援しているのではないか?って話になると思います。

ぼくはカンボジアに小学校を建設して、現在もカンボジアに住んでいますが、建設した小学校の何者でもありません。

何をしているのか?

遠くから眺めています。

学校で何か必要なことがあった場合に自分ができることであれば手助けができるように、すぐに駆けつけられる場所にいようと思って住んでいる感じです。

勝手に与え続けるのもおかしな話なので、相談されるまで勝手なことはやりません。

そしていずれは「いなくなってもいい状態」になったらいいなって思っています。

あと学校を建てた人っていうイメージも今後は薄くしていきたい。

昨年度やったこと

国が管理するとは言え、古くなった校舎の修繕費とかはなかなか予算が下りないらしいので、完全なる自費でサポート。あしながおじさんやってます。

以下は最近やったことの一例です。

  • 3周年
  • ペンキの塗り替え
  • 草刈り
  • 窓の補修

「学校見学したいです」ってぼくの元を訪れた人には、授業の邪魔にならないように案内しているのですが、完全なるボランティアです。

日本語を教える時もある

カンボジアの小学校で日本語を教える北川勇介

コロナが蔓延してからはやっていませんが、日曜日の午前中は村の子ども達に日本語を教えていたりして、休日の校舎を利用させてもらっています。

学校のある地区の教育省の人たちに教室の利用許可も取ってあります。

カンボジアで小学校を建設する北川勇介
クメール語の石板

収入はどうしているか?

ブログを書いたり、PR記事を書いたり、動画を編集したり、写真を撮ったりしながら働いています。

日本で就職したらカンボジア行きたい時に行けないかもしれないなあと思って、今はこんな感じの生活。

不安もあるけど時間や場所への制限がないのがいい働き方です。

ただ、さっきも書いた通り学校を建てるまでが学校建設なので、建設後に日本で働いてなかなか来れなくても問題なしです。

ぼくは自分がここにいたいからいる方法を探してこんな感じの働き方になりました。

公立高校で特別授業をした様子
仕事を探すノマドワーカー

継続的に支援活動をしたいなら募金以外の方法を持つといい

建設後も何らか問題があった場合にサポートしたいと考える人もいると思います。ぼくもそうです。

この場合、寄付や募金に頼ることはしたくないと考えました。

寄付したい人からはいただきますけど、寄付頼みでは困るからです。

あと、成功する見込みのない現地とのビジネスで村人を苦しめることもしたくない。

同情だけで物は売れ続けないからです。

おすすめはブログ

活動を知ってもらいながら、収益も生み出せるのでおすすめ。

初期投資費用も維持費も小額で済むので安心。

カンボジアに建てた小学校のその後のまとめ

よくいただく質問へのお答えをまとめると

  • 学校の運営維持費用:公立学校なら運営費を負担する必要はありません
  • 関わり方:村とか学校からヘルプがあれば動くようにしています
  • 収入:自分がやりたい仕事をやっています

以上となります。

カンボジアに小学校を建てることに興味のある方は参考にしてみてください。

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