この記事は旧ブログで公開された記事を、加筆修正して再公開しました(2024年4月)
10月5日の深夜2時頃、「破水したかもしれない」と起こされました。
病院へ電話したら「入院の支度をして来てくれ」とのことでしたので、すぐに車を走らせて病院へ。荷物は奥さんによって大方まとめられていたので出発までは思いの外スムーズ。こんな時にもキビキビ動いていた奥さんすごい。
2時22分 病院到着
インターフォンを鳴らすと看護師さんが出てきて、その場で軽く状況確認。
お腹の痛みや張りは感じられないけど、念の為検査しましょうとのこと。
「破水かどうか確認できるまで旦那さんは車でお待ちください」と言われたのでそのようにしました。雪の降るような寒い日じゃなくて本当に良かった。
2時28分 奥さんから電話
破水であることは間違いないけど陣痛が起こる様子もなく、深夜は促進剤を打たないという病院の方針なので奥さんはそのまま入院。旦那さんは一度家に帰ってお待ちくださいと言われたので、家で待機することに。
家に帰るとたった1時間弱のできごとが夢なのか現実なのかわからなくなって、ぼーっとしながら寝ているのかどうかわからない時間を過ごしました。
いろんな感情がありますが、車買っておいてよかった、お酒飲まなくなっててよかったとこれほど思ったことはない。
7時 奥さんからLINE
未だ陣痛もなく子宮口も開いていないので、午前中のお産の可能性は低そうとのこと。
促進剤を投与しながら様子見。
12時頃 奥さんから再びLINE
促進剤を追加しているけど未だ陣痛の傾向はなし。13時にもう一度診察とのこと。
13時12分に奥さんから電話
このまま待っていても今日は生まれなそうだけど、明日急に陣痛が来るかもしれないし来ないかもしれない。
ただ、破水したまま胎児がお腹の中に居続けることもリスクがあるし、明日急に帝王切開になっても手術室の予定の兼ね合いで夕方まで待たされるかもしれないけどどうしようとのこと。
声が震えていた。怖いし不安だし初めてでわかんないし決められないよね、そんなの。産むのと母乳は変わってあげられない育児タスクなので、しっかり話し合って決めよう。
ということで急いで病院へ。
13時30分に病院到着
幸いお腹の中の子の心拍などは安定しており元気そう。二人で話し合って、今のうちに帝王切開で取り出すのが母子にとっていいかもねと言う判断。自分の腹を切るわけでは無いので「帝王切開でいいんじゃない?」と迂闊に言えないのが男の悩み。どうか奥さんも子どももなるべく少ない負担で頑張ってほしい。
いろんな書類にサインして、奥さんは13時55分に採血など開始。
その後個室で待機。
手術は17時からとのことで、奥さんとゆっくり個室でお話。子の名前とか生まれてからのこととか、奥さんの不安とかを話しました。
生まれた後は奥さんの希望でカンガルーケアという処置をやるのですが、一般の面会時間は18時半までで帰されてしまうので、生まれた後のことを考えると泊まった方が良さそうということで、病室に一緒に泊まる手続きもしました。
15時 一度帰宅
病院泊の準備のために一度帰宅。
洗濯をしたり、一晩一人きりにさせてしまう猫を愛でたり、自分の食料を用意したり、奥さんから追加で持ってきてほしいと頼まれたものを準備したりしました。
奥さんが作り置きしてくれていた食材に、自作の卵焼きとおにぎりを加えて夜と朝のお弁当が完成。
こういう時間はあっという間!世のお母さんたちが忙しい理由がよくわかる。
16時半頃 もう一度病院へ
奥さんと情報シェアしたりするなど。
17時15分
ちょっと時間が押して17時15分に看護師さんが迎えが来ました。
奥さんは歩いて手術室へ。
旦那さんはこのまま部屋で待っていてくださいと言われました。てっきりドラマみたいに手術室の部屋の前のソファで祈ったりウロウロ歩き回っていたら、手術中っていう赤い看板の光が消えてドアがバンって開いて「生まれましたよ」と言われるもんだと思っていたので、急に何していいかわからなくなる。
看護師さんからは「この後手術に向けての準備で30分ちょっとかかるので18時頃から手術開始して、18時半までにはご報告できると思います」と言われました。
持ってきたKindleで小説を読もうと思ったけど、気になって全然頭に入ってこない。もっと気楽に時間潰せるやつにしようと思ってAmazonプライムでキングダムを再生。王弟の成蟜が屯留に出陣する会。
17時45分頃
いきなり室内のインターフォンが鳴り、応えると「おめでとうございます」と言われて、一瞬「何が?」と思いました。頑張っているのは母(奥さん)、子、病院スタッフなのでいきなり祝福されても実感がわかない。てか早すぎない?アニメ一話も終わっていない。
カメラを持ってナースセンター来てくださいってことで、駆けつけると色んな人たちから「おめでとうございます」って言われて、あたかも自分が主役みたいな気持ちになりますが違います。
で、本当の主役と初対面。赤ちゃんなんて他と見分けがつかないくらい全部一緒だと思っていたけど、めちゃくちゃかわいい。完全に天使。女の子です。すでにどこにも嫁にやりたくない。
身長や頭や胸囲などの測定が終わった後に、指の数や耳のくっつきなどがないか確認をして「奥様から、最初の抱っこは旦那様でもいいとお許しが出ていますのでどうぞ」と言われて抱っこしました。ありがとう。
予定日より三週間前倒しで出てきたので体重は少し軽めで2265g。普段、エニタイムでウォーミングアップする時のダンベルよりも軽くて、くしゃみしたら飛んでいきそう。「小さめですけど問題なく元気ですよ」という言葉に安心しました。
ひとしきり写真を撮ったり抱っこしたら、再び病室で待機。
その後、奥さんが戻って来て感謝するなどしました。本当にありがとう。
まとめ
カンガルーケアは、子どもの体温が下がってしまったので今夜はやめましょうってことになりました。残念ですが、頑張ってくれた奥さんの近くにいれたので、結果的に病院に泊まって良かったと思いました。
コロナ禍で立ち会いや面会ができなかった人たちは、寂しさや不安が大きかっただろうなと感じます。変わりにはなれないけど、少しでも近くにいられて良かった。
ということで10月5日の17時42分より父親になりました。いろんな方面に報告すると「お祝い送りたいから住所教えて」「必要なものあったら言ってー」と言ってもらえることが多いので、便乗してここにもほしい物リストを公開しておきます。
個人のリストが混ざっているので、趣味で始めたいベースとか車中泊用品とか入っていて見にくいですが、お祝いしてやるぞって心優しい方は以下よりお願いします。
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