
海外生活どころか海外旅行にも魅力を感じず、野球場の外へと興味の湧いたことのなかった人間が日本と海外を行ったり来たりしながら生活するようになって5年目を迎えます。
行ったり来たりするほど、荷物を詰め込むパッキングも増え、最初こそ不安でアレもコレもと詰め込んで重くなっていたバックパックも、随分コンパクトにできてきたと思います。
絶対に持っておきたい旅の7つ道具
今回は「旅の7つ道具」と題して、これまでの経験と、そしてこれからも移動範囲を広げて旅しながら暮らすために絶対に、これは外せないと思うものを7つ選んでみたので紹介します。
1.SIMフリースマホ
まずはやっぱりスマートフォン。しかもSIMフリーのスマホ。
日本にいる時はもちろん、海外で現地のSIMカードを使えば世界中どこにいてもインターネットに接続することができるというのは、大きなメリットです。
フリーWiFiを求めてカフェなどに入らなくても必要な情報を得たり、宿や航空券を予約したり、動画や書籍を閲覧したりすることができます。
以前は海外用のスマホと2台持ちをしていましたが、旅先でも使い慣れたスマートフォンを操作した方が、隙が生まれずトラブルになりにくいと判断してからSIMフリーのiPhone一本でやっています。
2.コンパクトな充電器関係
SIMフリースマートフォンを持っていたとしても、電池が切れてしまってはただの重たい蒲鉾板を持ち歩いているようなものです。電池切れに備えて充電器があると安心。
以前はモバイルバッテリーを持ち歩いていましたが、モバイルバッテリー自体が重たく感じてからはコンパクトタイプの充電器に変更。iPhone以外の端末にも同時に使えるように二股に別れたものを愛用中。


3.カメラ
「いや、スマホでいいだろ」とツッコミの来そうなアイテムですが、ぼくはあえて旅こそカメラを持っていくことをおすすめしたい。元から写真を取るのが好きということもありますが、知り合いのカメラマン受け売りの言葉を借りれば「写真は時を止める」からです。
後から見返す写真一枚一枚には、必ずシャッターを切ったその瞬間の感情や出来事が残ります。それは画像の中に残るものばかりではないかもしれませんが、写真を撮らなければ忘れていってしまうものかもしれません。だったらせっかくの思い出と記憶をより綺麗に残したいと思うので、カメラは多少嵩張ったとしても持っていきたいアイテムです。
(追記)この記事を書いた頃は、Nikonフルサイズ一眼レフD750を持ち歩いていましたが、最近は機動力のあるコンパクトデジカメRICOHのGRⅢにメインを変更しました。

4.折りたためる上着

季節や地域性関係なく、絶対に持っていくのがコンパクトに折りたためる上着です。個人的にはパタゴニアのクラウドリッジジャケットを愛用しています。
雪の降る真冬でも完全防備、とは言えませんが冷房の効き過ぎたレストラン、バスや飛行機内などで羽織ることができ、また多少の雨なら弾いてくれるので街歩きにも最適。
5.歩きやすいサンダル

こちらも上着同様に、季節や地域性関係なく必要となるアイテムです。
暑い地域での移動はもちろんのこと、長時間の移動や、室内履きの用意されていないゲストハウスなどでも重宝します。
(追記)以前はKeenのヨギシリーズを何代も履いてきましたが、長時間の歩行や水辺のアクティビティで流されてしまうことなどを考慮して、踵までカバーできるChacoのサンダルを愛用しています。ソールがすり減ったら交換してくれるのもおすすめ。

6.イヤホン
音楽を聴く、と見せかけて音声入力のために持ち歩いている有線のイヤホン。ぼそぼそっと喋るだけでも声を拾ってくれて、文字に残しておくことができます。
旅先で感じたこと、気づきや学び、後から調べたいことなど何でも声で残しておけば後からスムーズ。カバンの中からペンを取り出してノートを開いていある間に、思考は次へと進み書き残そうと思ったことを忘れてしまうなんてこともありません。息を吐くようにアウトプットしよう。
このブログの一部も音声収録で残した言葉を使用しています。もちろん音楽聴きたい人にもおすすめ。

7.クレジットカード
とりあえずカードがあればなんとかなる世の中。支払い方法の多様化が進み、現金を使う機会がどんどん減ってきました。
特に海外では
- 通貨によっては単位が大き過ぎて大量に持ち歩く必要がある
- 偽札などをつかまされるリスク
- 汚れや切れ込み次第では使えないor額面以下の価値にしかならない
- お釣りがないと言われる
なども起こり得ます。やはり現金は不便。
ブランドによっては取り扱いがない可能性もあるので、VisaとMasterCardの2種類は用意しておく方が無難です。言わずもがなですが盗難や紛失には十分注意しつつ、できれば海外旅行保険も充実しているカードを選びたいところ。
楽天プレミアムカードなら、年会費4万円越えもするプライオリティパスが無料でもらえます。世界中1,200箇所の空港ラウンジが使い放題になるので、選択肢に加えたい1枚。
自分なりの7つ道具で、安心して快適な旅を
ちょっと余談的ですが、思ったこともつらつら書きます。
旅する機会が増えれば出会いも増えます。そして出会いが増えれば別れも増えます。
「また世界のどこかで」が実現しやすい旅人同士の海外での出会いですが、でもその「またね」が時に叶わないことも、ぼくは知っています。
理由はいろいろありますが、約束された再会などないのです。
ちょっと重たい言い方になりますが、旅に出るということは帰れなくなる可能性を孕んでいる、ということでもあります。
そうならないためにも身の安全を確保することはもちろん、旅に疲れたらたまにはバックパックを下ろせばいいし、帰らないと決めたかもしれない母国日本へ帰ることもありだとぼくは思います。
それが不服だとするなら、何かあっても何とかできる可能性が高まる自分なりの旅の7つ道具が必要です。
生きていたって、中々もう会う人ばかりでもない世の中。
でも生きてさえいれば、またどこかで、いつか、会える可能性があります。
それまでどこで何をしていようと、生きてさえいれば。
別れが増えたら、時折思い返す大切な人も増えました。
そんな時間が増えたことで、心がほんの少し穏やかになって、関わる人に少しずつ優しくなれる。気がしています。
突然巡り会うように、別れも急だったりするから。
自分一人じゃ人生の中でやれることに限界はあっても、出会いの数だけその人の人生に触れて、また少し豊かになれる。
人生どう生きようが自分の自由だけど、命は、自分のことを大切に思ってくれている人たちのものでもあるから、やっぱり粗末にはできないし、してほしくないです。
これから旅へ出る人、くれぐれも気をつけて。
まだまだ旅を続ける人、この先も気をつけて。
もうじき旅を終える人、最後まで気をつけて。
また、笑って乾杯できる日を楽しみにしているから。乾杯は一人じゃできないから。
長くなったんで終わり。
※過去記事を加筆修正して再公開しました(2025.4)
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